タイ
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参考資料
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障害者運動の歴史

「障害の社会モデル」を基礎とした障害者運動は、タイでは、1980年代前半から活性化している。1981年にシンガポールで開催された障害者インターナショナル(Disabled People International: DPI) の第一回世界会議に、タイの障害者リーダーが参加したことが、タイで障害者運動が活性化された大きな要因となった。この時、のちに初代DPIタイ代表となったナロン・パティバチャラキットを含む、タイ障害者リーダー7名が会議に参加している。会議後、彼らはDPIタイの設立に奔走し、1982年に身体障害者協会を設立した。また視覚障害者と聴覚障害者のグループに呼びかけ、それぞれ全国規模の自助団体を設立させている。1983年には、タイでDPIアジア太平洋会議が開催され、タイ国内に障害者の連合体が必要という機運が高まった。そして会議終了後、タイで初めて障害種別を超えた障害者団体の連合体としてタイ障害者協会(Council of Disabled People of Thailand;通称DPIタイ)が設立され、ナロン氏が初代代表に選ばれた。設立当時の構成団体は、1)タイ盲人協会、2)タイろう協会、3)タイ身体障害者協会、4)タイ知的障害児親の会、の4団体である。その後、1999年に自閉症児親の会が加入した。設立当初の会員は約250名だったが、2000年には1万2千人に増加している。設立時の方針は、1)自分たちで運動の方針を決めること、2)障害者に必要な法律について議論し、障害者のための法律制定を政府に働きかけること、であった。

タイ障害者団体のリスト