障害者の統計

1. 政府統計局 (National Statistical Office、以下NSO)によるサンプル調査。最新の調査は2007年に実施されている。
2. 社会開発・人間の安全保障省 (Ministry of Social Development and Human Security)、障害者エンパワメント局 (Office of Empowerment for Persons with Disabilities、以下エンパワメント局)が管理する、障害者登録者数。居住地、経済的地位、社会的地位などで分類されている。登録を行えば政府の福祉サービスを受けることができる。
3. 教育省 (Ministry of Education)、特殊教育局 (Office of the Special Education)、非公立教育局 (Office of the Private Education)、基礎教育に関する委員会 (Office of Basis Education Commission)が管轄の教育施設に在籍する障害を持つ児童のデータを収集している。
4. 保健省（Ministry of Mental Health）: 全国の病院に入院している精神障害者、知的障害者のデータを収集している。

NSOの2007年の調査によれば、タイ障害者の人口は187万1,860人、総人口の約2.85％（男性2.69％、女性3.02％）となっている 。ただし70歳以上の人口に占める障害者の割合が24.56％と高く、これが全人口の障害者比率を高めていると考えられる。7～14歳の障害者の割合はわずか0.55％であり、15～24歳でも0.88％しか障害者と集計されていない。

エンパワメント局に障害者登録をしている人は、2011年11月時点で115万5,544人 であり、そのうちバンコクに在住している障害者はわずか41,559人（3.6％）しかおらず、登録障害者の多くは地方に住んでいる。障害種別を見ると、肢体障害者の比率が最も多く45.72%、次いで聴覚障害者14.66％、重複障害者12.98％、視覚障害者10.93%、知的障害者9.03％となっている。なお学習障害者も集計されているが、その比率はわずか0.15％である。