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障害者の統計国家標本調査機関 (National Sample Survey Organization: 以下、NSSO)の2003年の調査によれば、インドの障害者人口はわずか1.8%であり、同じくNSSOが実施した2001年の国勢調査でも2.1%とされている。 統計計画実施省統計(NSSO)2003年NSSOの2003年のサンプル調査によれば、インドの障害者の総数は1,849万人で人口の約1.8%と推測されている。同調査は、インド政府として3度目の障害者に関する全国調査であり、2002年7月~12月に実施されたものである。標本世帯はインド全土で70,302世帯(地方45,571世帯、都市24,731世帯)であり、第3回調査で初めて精神障害者が調査対象に含まれた。障害種別は、1)知的障害、2)精神障害、3)全盲、4)弱視、5)聴覚障害、6)言語障害、7)運動機能障害、8)重複障害となっている。地方の各障害者の比率は、運動機能障害者が最も多く52%、ついで視覚、聴覚、重複障害者が各10%、精神と言語障害者が各5%、弱視と知的障害者が4%となっている
年代別と障害種別の関係を、10万人に占める障害者の数で見てみると、知的、言語、聴覚と言語障害者では、概ね高齢者より5~29歳までの若者の方が多くなっている。例えば、知的障害者を見ると、5~29歳までの知的障害者の数は10万人中105人~172人となっているのに対し、60歳以上の知的障害者はわずか11人となっている。他方、他の障害者別では、高齢者の方が圧倒的に多くなっている。例えば、全盲は、10~39歳までは10万人中52~75人だが、60歳以上は1,733人になっており、聴覚障害者も10~39歳までは10万人中193~235人だが、60歳以上は1551人となっている。
国勢調査(2001年) 2001年に実施された国勢調査では、障害者数は21,906,769人で人口の2.1%となっており、NSSOのサンプル調査(2003年)より若干多い数字となっている。障害種別で見ると、視覚障害者がもっとも多く全体の48.5%である。次いで運動機能障害の27.9%であり、もっとも少ないのが聴覚障害者の5.8%である。 サンプル調査では、運動機能障害が全体の半数以上を占めていたが、国際調査では3割弱、逆に視覚障害者はサンプル調査では全盲と弱視を合わせ14%であったが、国際調査では48.5%と大きく異なっている。
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